さいたま市立中央図書館所蔵

2025/01/15 大宮図書館より借入
2025/01/23 読書開始
2025/01/26 読了
2025/01/29 大宮図書館へ返却
とにかく読んでいて腹が減る。炭水化物多めのメニューが魅力的だ。本書で紹介されている北朝鮮ならではの郷土料理は以下の通りだ。
・平壌冷麺
・肉錚盤ククス
・平壌温飯
・海州攪飯
・チョレンイトックク
・緑豆チヂミ
・開城片水
・大同江スンオクク
・ポッサムキムチ
・明太スンデ
・タンコギクク
等々……
例えば平壌・玉流館の冷麺。
玉流館の冷麺は、鶏から取ったスープを使っているので、比較的こってりしている。麺も、本来はソバ粉だけで作られるが、玉流館では弾力を出すためにソバ粉と澱粉を八対二の割合で混ぜており、韓国の冷麺よりも黒くてモチモチした食感になる。冷麺一杯に四十一種類もの材料が使われているそうだ。
〔…〕玉流館で紹介されている「平壌冷麺のおいしい食べ方」には、「麺に直接お酢をかけて食べると一層おいしい」と書かれている。そうすることで麺にコシが生まれるが、スープに直接お酢を入れると味が変わってしまうという。これは生前に冷麺をよく食べていた金日成主席が教示した食べ方で、金主席は玉流館の冷麺の味にまで気を配るほど、食文化に関心が高かったと言われている。(P.94)
いつか平壌の玉流館で冷麺を食べられる日が来るのだろうか。もし生きている内にそんなことがかなったならば金日成式の食べ方は勘弁願いたい。
金日成は抗日戦時、平壌「解放」にあたって、「同志よ。平壌を解放して冷麺を食おう」と部下を鼓舞したという。カストロがバハマ解放にあたって「首都ハバナを解放して冷えたキューバリブレを飲もうや」と言ったかどうかはわからないが、こういうのは士気があがると思うよ。
本書では随所にわたり、金日成「主席」と金正日「将軍」が人民のために食に気を配っているというエピソードが挿入されているが、人民のためというよりは自分たちが食いしん坊だったからに違いない。
日本に北朝鮮料理の専門店はあるのかなあ?と思ったら千葉の稲毛にあるらしい。
人気店らしいが、「タンコギクク」は無いだろうなあ…。